2011年11月7日月曜日

ウィーン美術史美術館(オーストリア)

ウィーンには、ウィーン美術史美術館をはじめ、
クリムトの「接吻」を所蔵する「19,20世紀オーストリア美術館」、
同じくクリムトの「ベートーヴェン・フリーズ」を擁する「分離派館」、
ボッスの「失楽園」のある「造形美術アカデミー絵画館」など、
素晴らしい美術館が、ひしめきあっています。

その中でも群を抜いて素晴らしいのが、
「ウィーン美術史美術館(Kunsthistrisches Museum,Wien)」です。



ヨーロッパでは略してKHM(カーハーエム)と呼ばれている、
大英博物館、ルーブル美術館と並び称される美術館です。
館の前の広場では、マリー・テレジア像が出迎えてくれます。


まるで宮殿のように美しく荘厳な建物は、
時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が金に糸目を付けずに、
1891年に建てた芸術品です。
中には、600年にわたるハプスブルク帝国の
至宝(絵画は7000点)が収められています。

1階には古典・古代コレクション、エジプト・オリエントコレクション、
彫刻・工芸コレクションなどが展示されています。
2階はフェルメール、ルーベンスをはじめとする名画の数々と、
ウィーンで一番美しいと言われるカフェがあります。

2階の名画中から、私の好きな絵を何点かご紹介しましょう。

まず、なんといっても外せないのが、
フェルメールの「画家のアトリエ」です。
これは2階の東ウィング、オランダ絵画の24室で観られます。
経済的に苦しく、借金もしていたフェルメールが、
最後まで手放さず、残された妻も守り通したという名画です。
私には、フェルメールとその妻が1枚のキャンバスの中に描かれている、
夫婦の愛が描かれている唯一の絵だからだと思えてなりません。

他にも、ブリューゲル(父)の「バベルの塔」、「雪中の狩人」、
ルーベンスの「小さな毛皮」、ラファエロの「草原の聖母」、
ベラスケスの「青いドレスのマルガリータ王女」など、
誰でも一度は画集などで目にしたことのある、
美しい絵で埋め尽くされています。

ウィーン観光の第1番に、
このウィーン美術史美術館を訪れることをお勧めします。

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