2011年11月11日金曜日

東京都庭園美術館(東京)

「東京都庭園美術館」は、その名の通り、
広大な緑あふれる庭園に建つ美術館です。
庭園は日本庭園、西洋庭園のエリアに分かれ、
四季折々に美しい花を観賞できます。
野外設置の彫刻も点在し、美術館を訪れたら、庭の散策もお忘れなく。
庭園のみは200円(小学生以下無料)の入場料で入れます。

庭園もさることながら、この東京都庭園美術館は、
建物自体がひとつの芸術作品となっています。
1933年に朝香宮邸として建てられ、1983年に美術館としてスタートしました。

基本部分の設計は宮内省内匠寮の建築家が担当し、
フランス人主要部分や内装をアンリ・ラバンらの
フランス人デザイナーが手がけました。
ルネ・ラリックのガラス装飾も見事です。
アール・デコに日本的な感性を融和した、ため息の出るような美しい建物です。
アール・デコとは、アール・ヌーヴォーの有機的な優雅さと、
モダンデザインの機能美の融合した様式のことです。

朝香宮は、明治時代、久邇宮朝彦親王の第八王子、
鳩彦王が創設された宮家で、鳩彦王は明治天皇の
第八皇女允子内親王と結婚されました。
フランス留学中に交通事故で療養を余儀なくされ、
看病のために宮妃も渡仏されました。
この時ご夫妻共に観覧された1925年のアール・デコ博覧会で、
アール・デコに強い関心を持たれたようです。

2011年10月いっぱい、
「アール・デコの館―東京都庭園美術館建物公開―」と題して、
普段は見られない部屋まで見ることができました。
ただし、11月からは改装工事のため、
リニューアルオープンまでしばしお待ちくださいね。

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