フェルメールの作品は、現在33点から36点と言われています。
それらは世界6カ国、18の美術館に収蔵されています。
そのうち、主立ったものを紹介しましょう。
まず最初は、フェルメールの国、オランダから。
オランダ国内には6点しかありません。
アムステルダムの国立美術館には「牛乳を注ぐ女」、
「手紙を読む青衣の女」、「恋文」、「小路」の3作品が収められています。
ハーグのマウリッツホイス美術館も「真珠の耳飾りの少女」、
「ディアナとニンフたち」、「デルフトの眺望」の3点です。
次はお隣のドイツ。
やはり6点です。
ブラウンシュバイクの
ヘルツォーグ・アルトン・ウルリッヒ美術館は「二人の紳士と女」。
ベルリンの国立絵画館には「紳士とワインを飲む女」、
「真珠の首飾りの女」の2点。
ドレスデンの国立絵画館には「窓辺で手紙を読む女」と
「取り持ち女」の2点がありますが、後者はフェルメールらしくなく、
空間処理がうまくされていません。
フランクフルトのシュテーデル美術研究所には「地理学者」。
オーストリアはウィーン美術史美術館の「画家のアトリエ」。
フェルメール夫妻が最後まで手放さなかった名作です。
パリのルーブル美術館には、
ルノアールがルーブルの至宝と称した「レースを編む女」。
小さな作品ですが、その存在感は立派です。
イギリスにも、オランダと同じ6点があります。
ロンドンのテートギャラリーには「ヴァージルの前に立つ女」と
「ヴァージルの前に座る女」の2点がありますが、
後者は最晩年の作品とされています。
ケンウッド・ハウスには「ギターを弾く女」。
バッキンガム宮殿ウィンザー城には「音楽のレッスン」。
エディンバラの国立スコットランド美術館には、
フェルメールの作品中最大サイズの「マルタとマリアの家のキリスト」。
ダブリンのアイルランド国立美術館は「手紙を書く婦人と召使い」。
あとはアメリカのナショナルギャラリーや
メトロポリタン他5か所にある13作品です。
この中には、盗難の憂き目にあい、
現在FBIが調査中の「合奏」も含まれています。
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